画像を多く使うWebサイトでは、画像ごとに代替テキストを考える作業に時間がかかります。Alt Text AIを利用すると、画像の説明文の候補をまとめて作成し、編集作業を効率化できます。ただし、AIが画像の目的やページ全体の文脈まで正しく理解できるとは限りません。AIは下書き作成の補助として使い、最終判断は人が行うのが適切です。
Alt Text AIが注目される理由
代替テキストは、画像を視覚的に確認できない利用者に情報を伝えるための重要な要素です。スクリーンリーダーはalt属性の内容を読み上げるため、画像に意味がある場合は、その意味が伝わる説明を設定します。また、画像が読み込めない場合にも、代替テキストが画像の内容を補足します。
SEOの観点では、alt属性は画像の内容を検索エンジンに伝える手がかりの一つです。ただし、alt属性を設定しただけで検索順位が上がると断定することはできません。ページ本文との関連性、画像の品質、サイト全体の構造など、複数の要素を考慮する必要があります。
良い代替テキストの考え方
良い代替テキストは、画像を見られない状況でも、ページ上で必要な情報が伝わるように書きます。たとえば、記事の内容を補足する写真なら、主な対象と行動を簡潔に説明します。単なる装飾で情報を持たない画像なら、空のalt属性を使用する方法があります。
- 画像の主題を最初に書く
- ページの文脈に必要な情報を優先する
- 「画像」「写真」などの重複表現を避ける
- 見た目だけで判断できない情報を推測しない
- キーワードを不自然に繰り返さない
- 長文にせず、必要な範囲で具体的にする
AI生成文をそのまま使うときの注意点
AIは、画像にない情報を推測したり、人物の属性や感情、製品名、場所を誤って記述したりすることがあります。特に、人物の年齢、健康状態、職業、国籍などは、画像だけで断定しないよう注意が必要です。ロゴや図表、グラフでは、文字や数値を誤認する可能性もあります。
商品画像では、実際の仕様や色、付属品が画像とページ本文で一致しているか確認します。ニュース、教育、医療、法律、金融など、正確性が重視される分野では、担当者や専門家による確認体制を整えることが望まれます。医療・健康に関する画像説明は、AIの出力だけで判断せず、必要に応じて専門家に確認してください。
SEOとアクセシビリティを両立する設定例
代替テキストは、検索エンジン向けのキーワード欄ではなく、画像の役割を説明するための情報です。たとえば、ページの見出しが「在宅勤務の環境」で、画像に机とノートパソコンが写っている場合、「在宅勤務用の机に置かれたノートパソコン」のように、文脈に合う説明を検討できます。
一方、背景画像や区切り線など、内容を持たない装飾画像は、スクリーンリーダーが読み上げないようalt=””とすることがあります。リンクやボタンの中に画像がある場合は、画像そのものよりもリンク先や操作の目的が伝わる文言を優先します。
導入前に確認したいポイント
- 利用するAIサービスが画像データをどのように扱うか、利用規約とプライバシーポリシーを確認する
- 人物写真や社外秘画像をアップロードしてよいか、社内ルールを確認する
- 生成結果の確認者と修正基準を決める
- サイトのCMSでalt属性が正しく保存されるか確認する
- 公開後にスクリーンリーダーやキーボード操作を含めて確認する
Alt Text AIは、代替テキスト作成を自動化する完成品ではなく、作業を支援する手段として考えると活用しやすくなります。画像の目的と利用者を意識し、AIの候補を人が確認する運用にすると、効率と正確性のバランスを取りやすくなります。