WordPressのブロックエディタと旧バージョンのエディタはどちらが使いやすいか

WordPressのエディタは、ウェブサイトやブログのコンテンツ作成において重要な役割を果たします。旧バージョンのクラシックエディタと新しいブロックエディタ(Gutenberg)にはそれぞれ特徴があり、UXや機能面で大きな違いがあります。

WordPressのブロックエディタ(Gutenberg)は、コンテンツ作成の柔軟性と多機能性を大幅に向上させる一方で、クラシックエディタはシンプルさと既存のプラグインとの互換性を強みとしています。新しいブロックエディタは、よりモダンで直感的な編集体験を提供し、将来的なWordPressの発展にも対応していますが、クラシックエディタに慣れているユーザーにとっては学習が必要となる場合があります。

1. 旧バージョンのエディタ(クラシックエディタ)の特徴

クラシックエディタとは

クラシックエディタは、WordPressに当初から搭載されていた従来のエディタで、TinyMCEというリッチテキストエディタを基盤としています。シンプルなインターフェースで、テキストの入力や基本的なフォーマット(太字、斜体、リストなど)が可能です。

主な特徴

  • シンプルなインターフェース: 基本的なテキスト編集に適しており、初心者にも扱いやすい。
  • ショートコードの利用: プラグインによって追加されるショートコードを使用して、様々な機能をコンテンツに挿入可能。
  • 固定レイアウト: コンテンツのレイアウトは比較的固定的で、柔軟なデザインが難しい。

2. ブロックエディタ(Gutenberg)の特徴

Gutenbergエディタとは

WordPress 5.0以降に導入されたブロックエディタ(Gutenberg)は、コンテンツを「ブロック」という単位で構築する新しい編集体験を提供します。各ブロックはテキスト、画像、動画、ボタンなど異なるコンテンツタイプを表し、直感的に配置・編集できます。

主な特徴

  • ブロックベースの編集: 各コンテンツ要素が独立したブロックとして扱われ、ドラッグ&ドロップで自由に配置可能。
  • 豊富なブロック種類: テキスト、画像、ギャラリー、埋め込みコンテンツ、カラムレイアウトなど多様なブロックが用意されている。
  • リアルタイムプレビュー: 編集内容が即座に反映され、完成形をイメージしやすい。
  • カスタムブロックの作成: 開発者やユーザーが独自のブロックを作成・追加できる柔軟性。

3. 主な違い

編集の柔軟性

  • クラシックエディタ: テキスト中心の編集で、複雑なレイアウトや多様なコンテンツの組み合わせが難しい。
  • ブロックエディタ: 各ブロックを組み合わせることで、柔軟かつ複雑なレイアウトを容易に作成可能。

コンテンツの構造化

  • クラシックエディタ: コンテンツ全体が一つのエリアにまとまっており、セクションごとの管理がしづらい。
  • ブロックエディタ: 各コンテンツ要素が個別のブロックとして管理され、セクションごとの編集や再利用が容易。

ユーザーインターフェース

  • クラシックエディタ: 従来のワープロソフトに近いシンプルなインターフェース。
  • ブロックエディタ: モダンで直感的なインターフェース。視覚的な操作が中心で、初心者でも扱いやすい。

カスタマイズ性

  • クラシックエディタ: プラグインやショートコードを利用して機能を拡張するが、デザイン面での柔軟性は限定的。
  • ブロックエディタ: カスタムブロックやブロックパターンを利用して、デザイン面でも高い柔軟性を実現。

プラグインとの互換性

  • クラシックエディタ: 長年の使用実績があり、多くのプラグインがクラシックエディタ向けに最適化されている。
  • ブロックエディタ: 新しいエディタに対応したプラグインが増えているが、一部の古いプラグインでは互換性の問題が発生する可能性がある。

4. メリットとデメリット

ブロックエディタのメリット

  • 直感的な操作: ドラッグ&ドロップで簡単にレイアウトを変更できる。
  • 多機能性: 様々なコンテンツタイプをブロックとして簡単に追加・編集可能。
  • 将来性: WordPressの今後の開発はブロックエディタに重点を置いているため、最新の機能や改善が期待できる。

ブロックエディタのデメリット

  • 学習曲線: クラシックエディタに慣れているユーザーにとっては、新しい操作方法に慣れるまで時間がかかる場合がある。
  • 互換性の問題: 一部のプラグインやテーマがブロックエディタに完全対応していない場合がある。

クラシックエディタのメリット

  • シンプルさ: 基本的な編集に特化しており、直感的に使いやすい。
  • プラグインとの互換性: 長年の実績により、多くのプラグインが安定して動作。

クラシックエディタのデメリット

  • 柔軟性の欠如: 複雑なレイアウトや多様なコンテンツの組み合わせが難しい。
  • 将来性の不足: WordPressの最新機能や改善がブロックエディタ中心に進められるため、クラシックエディタのサポートが徐々に減少。

まとめ

どちらのエディタを選択するかは、サイトのニーズやユーザーのスキルレベル、使用しているテーマやプラグインとの互換性などを考慮して決定すると良いでしょう。WordPressは「クラシックエディタ」プラグインを提供しており、必要に応じて旧エディタに戻すことも可能です。

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